音絵巻 作品紹介

「源氏物語ー六条わたりー
脚本:菅沼 登
音楽:歌枕 直美
上演時間:100分
 
 

 
 
  
ー新たな視点で源氏物語を照らし出すー
アジア全体に広がっていた竜王の娘・竜女の伝説ー未亡人となった竜女は優美な人間の男を求めることや、変幻自在に姿を変えることが出来るものの、男にその正体を見破られると一緒にはいられなくなるなどの伝説は、光源氏と六条御息所がどんなに努力しても二人の運命を変えられなかったことを象徴しています。
竜女の化身であった六条御息所は単に嫉妬深い女性ではありませんでした。彼女が関わって命を落とした葵の上も夕顔の女も、実は光源氏を束縛してその将来を危うくする存在であり、御息所はその危険の芽を摘み取ろうとしたのです。それが結局、怨霊として光源氏の前に正体を現すこととなり、御息所は都から遠く離れた伊勢に退きました。それでも尚、御息所は光源氏のことをずっと慕い続けたのです。
 

― 公演実績 ―