和歌劇作品紹介

  • 「平家物語‐敦 盛‐」
脚本:菅沼 登
音楽:歌枕 直美・綱澤 僚

- あらすじ -

平清盛の死後、源氏方の攻勢に対抗するため、平氏は都から退去して一ノ谷(神戸)に陣を構えたが、源義経の指揮する源氏方の奇襲を受け、船に乗って海路、讃岐国の屋島に退却しようとした。その時、清盛の弟である経盛の長男・敦盛は、館に忘れてきた愛用の横笛を取りに戻ったため、船に乗り遅れてしまった。そこを通りかかった源氏方の武者・熊谷直実は、難なく敦盛を捕らえて手柄にしようとしたが、敦盛が戦死した自らの長男と同い年であることを知り、一度は それを思い留めた。ところが、丁度そこに大将の義経や弁慶など源氏方が通りかかり、熊谷直実も裏切り者になると言ってきたので、やむなく直実は敦盛の首を取った。そして直実は、敦盛の希望を叶えるため、武士の身分を捨てて出家し、その後生を弔った。
 

- 見どころ・聴きどころ -

この作品の最後は、幸若舞『敦盛』の有名な歌“人間50年〜”で締めくくっています。信長もこの敦盛が語られている幸若舞を好んで、戦の前にはこれを舞い、語り、そして信長は49歳でなくなりました。“人間50年”一言一言が心に響いてきます。
 



- 感 想 -

☆歌枕さんの演じる和歌劇『敦盛』は、一言一言がはっきりと心に訴えかけてきて、その物語の情景、そして登場人物の心情が伝わりました。
★熊谷直実の心情が伝わって感動しました。
☆敦盛はまだ10代と若いのに、運命に立ち向かっていく姿がかっこいいと思いました。
 

- 公演実績 -
登録商標について:「和歌劇」は株式会社うたまくらの登録商標です。