和歌劇作品紹介

「遠江・引馬 (ひくま) 城物語」
脚本:菅沼 登
音楽:福原 真衣子・歌枕 直美
- あらすじ -

今から五百年あまり前の戦国時代。駿河の国(今の静岡県の中部)を領地としていた、今川氏という戦国大名がいました。
しかし、織田信長との戦に敗れ、当主・義元を失った今川氏は勢力を失い、その後を継いだ今川氏真は、自らの領地の経営を顧みず 和歌の道におぼれた暗愚の大名であると、後世の史家から言われました。
しかし、氏真が、武田信玄の攻略を受けて 本拠地・駿府を追われた後も、遠江の国(今の静岡県の西部)の武士たちの中には、最後まで氏真を支持するものがあったのです。きっと彼らは、氏真という人物、或いは氏真が詠んだ和歌の中にある価値観を大切に思っていたからではないでしょうか。
この和歌劇「引間城物語」は、義元亡き後、遠江に支配の手を伸ばしてきた、信長の後ろ盾を得た徳川家康と、氏真の間で揺れ動いた、引間城(浜松市の中心部にあった)の武士たちの心を表現する物語です。
 

- 公演実績 -
2010年10月2日 うたまくら茶論
登録商標について:「和歌劇」は株式会社うたまくらの登録商標です。