和歌劇作品紹介
「イワノヒメ
」
脚本:菅沼 登
音楽:歌枕 直美
―あらすじ―
遠い昔、奈良県南部で権勢をふるった葛城一族の頭領の娘に、磐之媛という女性がいた。一方、西の方から摂津の国に移住してきたオオサザキの一族は、葛城一族と政治的な結びつきを強めるため、磐之媛を后として難波の宮に迎え入れた。ところが、オオサザキは、更に近江に勢力を持つ和邇の一族とも連携するためその姫も娶ろうとするが磐之媛はそれを拒絶し、実家に戻ってしまう。オオサザキは自ら葛城の磐之媛の館に赴き媛に戻ってきて欲しいと頼むが、それでも媛の決意は変わらなかった。やがてオオサザキが亡くなると、磐之姫は自分たちの伝統に従い、難波の宮に遺してきた皇子の返還を要求するが、それが叶わないと分かると、武力をもって皇子を連れ出した。その際、磐之姫は、難波の宮の新たな女主人(和邇の一族の出身)の名誉を傷つけることがない様に、部下に命令して送り出した。
― 公演実績 ―
2014年5月4日 うたまくら茶論
登録商標について:「和歌劇」は株式会社うたまくらの登録商標です。