和歌劇作品紹介
「直 虎
」
脚本:菅沼 登
音楽:歌枕 直美
- あらすじ -
後醍醐天皇の命を受け、宗良親王は遠江国の井伊郷に赴いた。そこで井伊道政の歓迎を受け、その娘・岩井姫との間に皇子を設けた。しかし、足利氏が精鋭部隊を差し向けてきたので、宗良親王は井伊郷を追われ、諸国を放浪し始めた。親王は、どんな困難な状況においても和歌を詠み、それが自らの存在の証とした。親王が亡くなる直前、その弟宮である無文元選禅師が遠江国を訪れ、奥山方広寺を開設した。禅師は、中国に留学して得た知識により人々の病を癒し、その寺を興隆させた。
足利氏が幕府を開き、その一族・今川氏が遠江国に侵出してくると、井伊家は抵抗した。その抗争の中で許婚を失った女性・直虎は、出家して戦乱の世から抜け出そうとした。ところが、従姉妹に当たる築山御前の家で中国人から航海の話を聞いた直虎は自らの使命、つまり許婚の遺児・直政の守護神となるべき事に気づいた。
やがて、遠江国に進出してきた徳川家康に対し、直虎は築山御前の形見の和歌を披露すると、家康は直政を直属の部下に取り立てた。
- 公演実績 -
登録商標について:「和歌劇」は株式会社うたまくらの登録商標です。