和歌劇作品紹介
「斎宮 大伯皇女
(
おおくのひめみこ)
」
脚本:菅沼 登
音楽:歌枕 直美・綱澤 僚
―あらすじー
今から千三百年あまり前、天武天皇は古からの日本に伝わる生命に関する考え方と、中国の神に関する思想を融合させ、天皇の力の源泉として伊勢神宮を定め、その力を引き出す役として長女・大伯皇女を斎宮に任命した。
ところが天武天皇が亡くなると、跡継ぎを巡る争いが生じ、鵜野皇后は自らの子を皇位に就けるため、それまで有力な候補であった大津皇子を亡きものにしようと企みを始めた。その動きを察知した大津皇子は、姉である大伯皇女に助力を求めて伊勢に向かったが、大伯皇女は悩んだ末、斎宮という自らの使命生きることを決意し、弟の頼みを断った。その後すぐに、大津皇子は捕らえられ、謀反の罪を着せられ命を断たれた。
数年後、新たな斎宮が伊勢に向かうと、大伯皇女は帰郷したが、弟の運命を知って悲しみ、その魂を慰める歌を詠んだ。
-感 想-
☆最後に大伯皇女が詠った歌が歌われて終わっていくときは、一つの物語のなんともいえない悲しが感じられました。
★大津皇子の躍動感や大伯皇女の特徴が曲として表現されていて、物語の中で様々なうねりを感じる事が出来ました。
☆その時代の背景がよくわかり、今まで上演されてきた和歌劇の話しがどんどん繋がっていくのが、感じられました。
-公演実績-
登録商標について:「和歌劇」は株式会社うたまくらの登録商標です。