和歌劇作品紹介
「家 持
(やかもち)
」
脚本:菅沼 登
音楽:福原 真衣子・歌枕 直美
- あらすじ -
今から千三百年前、ヤマトの朝廷は 陸奥の蝦夷の国に進出して、そこで黄金と鉄の資源を手に入れた。ところが数十年が過ぎると、蝦夷の国で反乱が多発したため、皇位に就いた山部皇子(桓武天皇)はそれを治めるために、老境に達していた大伴家持を征東将軍として蝦夷の国に送り込んだ。
ヤマトの朝廷の蝦夷に対する政策は、蝦夷たちを武力で威圧した後、彼らを数家族ずつに分けて日本の各地に移住させることだった。家持は、その仕事の傍ら、蝦夷たちの心の叫びを聞いて、それを歌にして記録していたが、徐々に心労がたまっていた。
そんな時、密かに心を寄せていた笠郎女から、熱い想いを告白する歌を受け取った家持は、自分にとって一番重要なことは 彼女と一緒になることだと決意し、すぐここに来て欲しいという歌を作って笠郎女に届けようとしたが、家持は病に倒れ帰らぬ人となった。
- 公演実績 -
2010年9月4日 うたまくら茶論
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