ピアノ物語
BECHSTEIN
ベヒシュタイン・パリッサンダー
幸運の女神
現在、うたまくら茶論に鎮座する“ベヒシュタイン パッリサンダー”1889年製。1993年、会社設立から1年経ち、歌枕は長い知り合いだった山本宣夫氏(古楽器修復師)の工房で、美しく気品のあるピアノ“ベヒシュタイン パリッサンダー”と出会います。「このピアノは私たちうたまくら社にとって“幸運の女神”だ!」と直感し、譲ってもらいます。
その翌年、大阪倶楽部でのコンサートの時に、イタリアから帰国し、調律師として来ていた荒木欣一と出会い、調律後の立ち話で“ベヒシュタインの工場で研修をした”という話を聞き、特別な運命を感じたと、歌枕が語っています。
ヨーロッパの個性豊かなピアノを管理して行くには、絶対に並外れた力のある技術者が必要と歌枕は感じました。はじめの直感どおり“ベヒシュタイン パリッサンダー”は、幸運の女神であったようで、1999年うたまくらの技術者として荒木欣一が入社、約10年前に荒木が修復作業を行い新生し、今も現役として魅力ある音色を奏で続けています。