セミナー・技術研修

昔の職人技と現代の技術を融合させて、次の世代に伝えるために、ピアノの本質を突くセミナーや、ピアノ講師を対象とした、生徒さんに伝えるときに便利なレクチャーなどを行っていきます。

「うたまくらピアノ工房 スキルアップアカデミー開設」

 
この業界を支える本物の技術を持った技術者の育成と、国産だけでない世界のピアノへの対応技術の習得。なによりこの業界の魅力を伝えます。そして、現場の声を拾いいろんな問題点解決へのアドバイスに努めます。
 

研修内容は下記からお選びください。
研修の進み具合や参加技術者に合わせ内容が変更、追加になります。
普段お使いの工具鞄、道具を持参下さい。

 
対象者

ピアノ技術経験年数が数年あり実践技術の質や内容をよりレベルアップしたい方。

聞きたくても聞く人がいなく実践できない技術者。

 
1.一日コース

1-A:グランドピアノ全体調整 

ホールピアノの保守点検に近い内容で、1日でお客様の所で行う作業を行います。年数とともに変化した調整や消耗劣化した部品を判断し、修理に繋げたりする作業。

1-B:グランドピアノダンパー調整基本的な調整や総上げを行う。

全て取り外してガイドレールの穴を広げたり、ワイヤーを磨いて、再度取り付ける一連の作業。特にガイドレールのスティックの症例のときに必要です。

1-C:整音

どのくらいの強さの音を聞くのか(鍵盤の叩き方の選択と実演ーゆっくり叩く、速く叩く、 pp、ff、クレッシェンド、黒鍵のみ、白鍵のみ、半音階など)音色の違いを聞き取る。

シャンクの打撃音の揃え方の実演(Steinway,Bechstein,Grotorianの工場などで行われている。

三弦合わせとは。

針刺し(ピッカーの種類と選択の仕方、刺す場所の選択の仕方)。

ファイリングは弦溝を無くすことだけで良いのか?(弦溝を残すファイリングの仕方、アップライトピアノとグランドピアノで異なる削る向き、ハンマーの形はどのような形が良いのか、次高音~高音の複数のハンマーをまとめて削っていく方法など)。

シューシャインの実演。

1-D:鍵盤関係

バランスピン、フロントピンの交換の仕方と穴が大きくなった時の修理の仕方。

バランスホールのガタの直し方。

象牙の漂白の仕方

象牙のはがれの直し方

黒鍵のはがし方

バランスホールの調整の仕方(オリジナル工具での説明)

キースティック調整(ヨーロッパで行っているやり方)

ならし(いろんな調整方法、確認の仕方)

あがき(鍵盤の押さえ方と確認の仕方、パンチングペーパーの量は?目で見るあがきの紹介)

鍵盤の重さの量り方

ダウンウェイトとアップウェイト

鉛の削り方

埋木の仕方

埋め込み鉛と貼り付け鉛、選択の仕方

鉛の腐食膨張による鍵盤割れの直し方

 2.二時間コース

2-A:調律鞄の中身公開、作業内容の組み立て

第一線調律師の鞄の中身を全て公開して説明

初めてのピアノに対してどのような作業が必要か、その作業内容の組み立て方

ピアノの種類、状態、環境ごとの作業方法

一般家庭での会話の紹介

ピアノを触って何を感じてどこを見るのか?

2-B:湿気による不具合の修理

スティックの見分け方

重測定器を使った目で見るスティック

水アルコールを使ったスティックの直し方

センターピン交換をするスティックの直し方

潤滑剤は有効か?

Renner製とItoshin製のセンターピンの違い

センターピンのメッキには寿命がある

樹脂アクションのスティック時の注意点

ピアノに適した湿度とは

2-C:整音

どのくらいの強さの音を聞くのか(鍵盤の叩き方の選択と実演ーゆっくり叩く、速く叩く、 pp、ff、クレッシェンド、黒鍵のみ、白鍵のみ、半音階など)

音色の違いを聞き取ろう

シャンクの打撃音の揃え方の実演(Steinway,Bechstein,Grotorianの工場などで行われている)

三弦合わせとは

針刺し(ピッカーの種類と選択の仕方、刺す場所の選択の仕方)

ファイリングは弦溝を無くすことだけで良いのか?(弦溝を残すファイリングの仕方、アップライトピアノとグランドピアノで異なる削る向き、ハンマーの形はどのような形が良いのか、次高音~高音の複数のハンマーをまとめて削っていく方法など)

シューシャインの実演

2-D:ペダルの調整の仕方

お客様へのペダル使用の説明の仕方

雑音の出やすい箇所とその直し方

ペダル箱分解

運動量の変え方

遊びの変え方

ダンパーレールの外し方

劣化した突き上げ棒受けゴムの代わりに皮を使用するやり方

ペダル軸受けガタの直し方

2-E:バカネジの直し方

アクション関係の木のレール、アルミレール様々な状況でのバカネジの直し方の実践

キャプスタンスクリューのガタ

譜面台などのネジが短い物の直し方

バカネジを直す現場で必要な道具、ネジのそろえ方

折れたネジの修理の仕方

2-F:木部の割れ修理

フレンジの割れ箇所によっての修理の仕方(2~3通り)

鍵盤割れ、折れ

ハンマーシャンク折れ(GP,UP)

2-G鍵盤修理関係

バランスピン、フロントピンの交換の仕方と穴が大きくなった時の修理の仕方

バランスホールのガタの直し方

象牙の漂白の仕方

象牙のはがれの直し方

黒鍵のはがし方

2-H:鍵盤整調関係

バランスホールの調整の仕方(オリジナル工具での説明)

キースティック調整(ヨーロッパで行っているやり方)

ならし(いろんな調整方法、確認の仕方)

あがき(鍵盤の押さえ方と確認の仕方、パンチングペーパーの量は?目で見るあがきの紹介)

2-I:鍵盤鉛調整

鍵盤の重さの量り方

ダウンウェイトとアップウェイト

国産グランドピアノは鉛調整をやっているのか?

鉛の削り方

埋木の仕方

埋め込み鉛と貼り付け鉛、選択の仕方

鉛の腐食膨張による鍵盤割れの直し方

2-J:雑音の種類

鍵盤関係

アクション関係

本体関係

ペダル

潤滑剤の種類の説明と使い方                

2-K:見落としがちな症状、消耗、摩耗部品の見つけ方

チェックの仕方(弾き方で見つけられる)

鏡を使おう

アクションスティックの見つけ方、直し方

2-L:最適なピアノ環境とは

エアコン?除湿機?乾燥剤?加湿器?空気清浄機?何が必要?

ピアノの位置決め

 
 

日時

要相談

会場

うたまくらピアノ工房 吹田市日の出町9-21-105

料金

1日コース:¥44,000(税込)

2時間コース:¥11,000(税込)

4時間コース:¥22,000(税込)

6時間コース:¥33,000(税込)

講師

荒木欣一

お申し込み
utasha@utamakura.co.jp
メールにて受付いたします。内容は随時修理で動いているピアノの状況でこちらのタイミングが合うときにご案内します。
お申込み時に調律経歴を伺います。
 

 

 

技術者向け:持ち込み修理歓迎

習いたい作業などありませんか?

 

うたまくらピアノ工房へ修理部品を持ち込み、研修を受けながら作業する方も出てきました。
そこで、ハンマー加工や鍵盤鉛調整など普段あまり行わないような作業を覚えたい等の要望をお聞きします。夜間来ることが難しい場合、日中研修することも可能です。
 
作業例
・ハンマーアッセンブリー交換ではなく、ハンマーヘッドとシャンクをカスタマイズした交換の仕方
・ハンマーファイリング
・鍵盤タッチ(鉛)調整
・バカネジの直し方
・象牙の浮きや剥がれの接着方法
・木部の割れの直し方
・ダンパーフェルト交換
・整音
・整調
・調律
・ペダル調整
など

 

過去レポート