セミナーレポート
自作工具の秘密
■工具の歴史は技術者の歴史
今の時代そろわないものはない時代でもありますが自分の手に合ったもの、もしくはピアノに合ったものはなかなか手に入らないものです。昔からどんな職人も自分に合った工具を作っていました。
20数年鞄を持ち続け重さ、スペースの問題もありそれぞれの工具は一つの作業にとどまらないという荒木の考えで極力工夫されて二つ三つの作業ができるようになっていました。
■クレームから発想が生まれる
ピアノという楽器は道具でありそれを持っているお客様の考えのもと作業を行なわないといけないのが大前提。しかしそのピアノに思っても見ないクレームが付いたときそれを克服するためにどうするかを考えないといけません。それが難しければ何とか直さなければいけないそのときに、こんな工具があれば作業が簡単になるのに。そこから新しい工具が生まれます。
■流れ
1.作業が簡単→
2.時間短縮→
3.その作業が好きになる
結果、精度の高い仕事ができる。
作業に合った工具で作業をやりやすくする。
その作業が簡単にできスピードアップに繋がる。
そしてその作業が苦にならなく得意になり好きになる。
先輩から言われたこの言葉で、いろんな工夫をすることが大切だと言うことを知りました。又、一つの工具(考え)がいろんなピアノ(仕事)に合うとも限りません。そのためには頭を常に働かせることも忘れてはいけません。
■本当に必要なこと
うたまくらに来るだびに新しい発見があります。メモした事をこれからの役に立てたいと思います。(N.M)
工具は作るより買うという事が基準にありました。作業のために考えることを学び新しい発見がありました。一番印象深かったのは鍵盤の穴の調整の工具です。(Y.I)
工具にはあまり興味がありませんでしたが、効率よい作業や精度のための工具を考えたいと思います。また、自分の体格や力にあった工具が必要であると思いました。(A.O)
私は主に修理をしていて、外回りのための工具については「そーゆう考えがあるのか!」と思いました。身近な環境とは一つ違った視点で新鮮に学ぶことができました。(K.S)
目からウロコでした。こーやった方が作業がやりやすいのでは?と日ごろから工夫を試みていますが、なかなか良い方法を編み出せない。職場外の人のやり方は刺激となり勉強となり、学べました。また、きれいな作業環境つくりをこころがけたいと思います。(S.H)