セミナーレポート

「ピアノを知ろうVol.1」大人が子供に伝えられること

ピアノ講師、親が子供に向けて興味を持ってもらうために、ピアノの解剖と説明の仕方をお伝えしました。

■ピアノの構造編?

ピアノは何でできていますか?と単純に質問をしてもなんと答えますか。 一言でなかなかいえないと思いますが、用途によって、場所によって、時代によって変わってきています。

■ピアノの弦は何本あるの?

普段鍵盤しか見ていないので改めて叩かれている弦が何本あるかなんて考えたことが無いと思います。しかし、これは歴史的に変遷が面白く、作曲者にも影響を与えています。

何でできているかを実際の材料を
手にしていただきました。
 
写真で大きさの変遷を見ていただきました。

■世界一大きいピアノは?今一番売れている国は?

昔、大きさを競っている時代がありましたが、今はその流れは中国にわたっています。一昔前に世界一大きかったベーゼンドルファーは今、ヤマハの傘下ですし、時代の流れは確実に大きく変わってきています。

■歴史編、ピアノができて何年?

作曲家の年譜を見ながらこの時代はどんな楽器があったのかを見ていただきました。時代とともに鍵盤の数が増え、弦が増え、張力が増え、音量が増え、今のピアノになって行きました。

1150年からの作曲家年譜。
 

■ピアノレッスンの可能性

鍵盤を触れば音が鳴るピアノ。でもこれらは歴史とともに考えられて作られてきました。電源を入れないと鳴らない楽器とは違い、生であるからこそ、そのからくり、感触などを子供に伝えることにより、より興味を持ってもらえると思います。
子供さんはピアノの中が興味心身です。普段調律でお邪魔しているお客様がヒントで、何か伝えることができないか、伝えなければいけないと思い、今回の企画になりました。

お越しいただいた方から感想をいただきました。

今回で企画に参加させて頂くのは4回目ですが、又沢山の発見があり面白く勉強させて頂きました。音域が時代と共に広がったのは知っていましたが、300年以前の楽器の音域が3オクターブだとは知りませんでした。弦の総張力が20tと予想以上にかかっていたり、時代の流れと共に変化するピアノ事情、何となく知っている数々の事が明確になりました。これらの事は、ピアノを指導するに当たって知っておくべき、伝えるべき事だと感じたので、普段は楽譜を見てピアノを弾くレッスンですが、時には蓋を開けてピアノがどのような楽器なのか知る時間も作ろうと思います。子供達へどのように伝えていけば良いのか解りやすく教えていただき、又、貴重な部品のお土産まで頂き本当に有り難うございました。 次回も楽しみにしております。(K.S)

 

初めて企画に参加致しました。♪ピアノを知ろう!♪という事で「ピアノの構造」・「ピアノの歴史」についてのお話を聴かせて頂きました。ピアノは何で何で出来ている?弦は何本?張力は?周波数は?…と知らない事ばかり。ピアノの音の仕組みが分かり、ピアノに対して世界が広がりました。又、作曲者によって鍵盤の数が違う、特にBachの時代は4オクターブで曲を作っていたとは驚きでした!(S.S)